診療・研究グループ

​小児科全般

東海大学医学部小児科

小児科一般チームの入院患者様の内訳としては、気道・呼吸、循環、神経における集中治療を要する内因性疾患を全面的に対応しており、静岡県/山梨県の一部と神奈川県全域のドクターヘリ搬送症例にも対応しています。また、小児外科疾患、重症外傷、さらに皮膚科、形成外科、眼科、耳鼻咽喉科などの多岐にわたる小児疾患にも、連携を図りながら対応しています。また、昨今の医療の発展に伴い、基礎疾患を有し、気管切開や喉頭気管分離、胃瘻、人工呼吸器など、高度な医療的ケアを要する児が増え、そのような患者様の在宅医療、緊急時対応も一般チームの重要な役割と考えています。

東海大学医学部小児科
東海大学医学部小児科

さらに、一般チームにおける特色として、アレルギー・呼吸器の診療に力を入れています。小児特有の症状かつ原因疾患が多岐にわたる「喘鳴」の精査から診断・治療、先天性疾患を含めた気道・呼吸器疾患の診断と小児科的なマネージメント、重症な気管支喘息の評価・管理などを行っています。喘鳴精査や気道疾患の診断・評価のために、2019年度では延べ80例以上の喉頭・気管支ファイバー検査を行い、わたしたちの小児呼吸器診療につながる大変重要な武器となっています。また、経口負荷試験、運動誘発喘息・食物依存性運動誘発アナフィラキシーの運動負荷試験、気道過敏性試験などの食物アレルギーや気管支喘息の診断・評価のための検査にも力を入れており、緻密なコントロールとマネージメントを行っています。

高度救急医療から専門診療に加え、呼吸器感染症や尿路感染症、川崎病などのCommon Diseaseにも、近隣の医療機関からのご紹介を含めて対応しています。わたしたちは小児の総合診療科として、幅広い疾患に対応しながら、高度かつ専門的医療を提供するために、日々精進しています。未来あるこどもたちとその家族の笑顔のために、わたしたちと一緒に頑張ってみませんか?

東海大学医学部小児科

各チーム

アレルギー・呼吸器チーム

 望月博之 (令和3年4月から八王子)、山田佳之、煙石真弓、今村友彦、鎌 裕一 (伊勢原)、加藤政彦、平井康太 (八王子)で診療および研究を行っています。

 臨床面では、すべてのアレルギー疾患に対応しています。気管支喘息では、スパイログラムによる肺機能検査、強制オッシレーション法による呼吸抵抗測定、呼気中一酸化窒素測定、アストグラフ法による気道過敏性測定を行っています。アトピー性皮膚炎では、皮膚生理学的検査を加えた治療を行っています。食物アレルギーに関しては、食物経口負荷試験を行い経口免疫療法、食事療法を進めています。また、令和3年度から、近年増加している消化管アレルギー、好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎などの特殊な食物アレルギーや好酸球増多症の診療充実を目指しています。呼吸器疾患では、各種画像検査 (レントゲン、CT、核医学) や呼吸機能検査、喉頭・気管支ファイバースコピーなどを用い、先天性あるいは後天性の気道疾患の診療を行っています。さらに、難治性・反復性の呼吸器感染症の診断治療にも力を注いでいます。

 臨床研究では、厚生労働省の好酸球性消化管疾患関連の研究班の分担 (山田) を継続しています。また、食物アレルギーの診療の手引き2020、食物アレルギー診療ガイドライン、小児気管支喘息治療・管理のガイドライン2020の改訂作業に複数のメンバーが関与しています。さらに望月、煙石、今村が環境再生保全機構の気管支喘息の発症、増悪予防に関する調査研究を継続しており、再現性の高い肺音解析法を確立し、その成果を多数報告しています。平井は、経皮免疫療法について多施設共同研究、加藤、鎌は、これまでのウイルス感染や細菌感染と喘息の関連の病態解明の検討を行っています。また山田は科研費と学内研究費 (2021-2023年度) をもとに、基礎的究も行っています。鎌は、大学院生として本学の免疫学教室において指導を受け基礎研究を行っています。

 

膠原病チーム

 加藤政彦、鈴木一雄、鎌 裕一の3名で小児リウマチ性疾患の診療を行っております。典型的な経過を辿らず、診断、治療に難渋するような場合でも、小児リウマチ医のネットワークを通じて相談することで、適切な診療を行うことが可能と思われます。川崎病に関しても、他施設とも密に連絡をとり、心合併症の児 “ゼロ” を目指しています。また、「移行期医療」については、内科の先生方のご協力を得て、円滑な移行を行うことができております。リウマチ性疾患をもつ児と家族の不安を少しでも軽減できるように精進していきたいと思います。

腎臓チーム

 新村文男と坂間 隆 (八王子) が診療を行っています。南多摩病院の岡本正二郎医師に二つの付属病院で腎臓外来を担当していただいています。また新村は近隣の多くの施設で腎臓外来を担当し、伊勢原・秦野・平塚・鎌倉・海老名・綾瀬といった周辺各市の学校検尿に関わっています。

 

循環器チーム

 松田晋一が循環器疾患全般について診療を行っています。また神奈川県西部の心臓検診事業を長年、担当しています。近年では、獨協医大に異動となった関根医師とともに肺高血圧症についてモデル動物を用いた研究も行っています。「循環器を継ぎたい」という怖いもの知らずな若者が現れることを期待しております。

内分泌チーム

 2021 年 4 月からの診療体制は、秦野赤十字病院で山田思郎、兵頭裕美が、伊勢原協同病院で石丸雅矩が、一般診療に従事しながら内分泌疾患の診療を行っています。医学部付属病院(伊勢原)の内分泌外来は月2回で兵頭が担当しております。診療内容としては、1 型糖尿病、低身長、肥満、甲状腺疾患が主なものとなります。乳幼児健診、学校検診にて体格の問題を指摘されたお子さんなどを、近隣の医療機関よりご紹介いただき診療しております。1 型糖尿病に関しては、年間 2-3 例の新規発症の症例があります。糖尿病分野はインスリンポンプやフラッシュグルコースモニタリングなど、次々と新たなデバイスが登場しており、上手く活用することで患者さんたちの生活がより良く変化してきています。保育園・幼稚園・学校や行政との連携も不可欠であり、定期的研修会を行うなどの活動を行っています。これから小児科専門医をめざす若手の先生の中でも内分泌分野に興味をもってもらえるように、魅力を発信していければと思っています。

 

神経・発達チーム

 神経班は、杉山延喜 (伊勢原協同病院) が担当しています。また、宮下好洋医師 (非常勤 伊勢原)、池上真理子医師 (非常勤 伊勢原、大磯、八王子、御殿場富士)、海賀千波医師 (非常勤 八王子) に担当していただいています。2020年は、おこもり生活もあってかインフルエンザ罹患を代表とする感染を契機とした熱性けいれんは少なかったものの、テレビゲーム中やYouTube視聴中にてんかん発作を呈する子どもが多く、例年以上に抗てんかん薬を開始する例が多く認められました。そのため伊勢原協同病院の脳波件数は前年度を上回る依頼件数となりました。また最近は杉山が臨床研究を開始しました。また成人期に移行したてんかん患者さんや新生児期からの脳性麻痺の患者さんについて、医療圏を意識したトランジションを開始しております。後継がいないのが最大の問題です。神奈川県西部地区は神経疾患の紹介先が少ない現状もあります。