同窓会
同窓会長挨拶
この度、東海大学小児科同窓会理事会よりご推挙いただき、9月1日より会長に就任させていただきました。前任の岩垣浩之先生におかれましては、2016年に高倉 巌先生より引き継がれた後、只今の新型コロナウイルス禍の混乱期に至るまでの長い間、同窓会の発展にご尽力いただきました。この場をお借りしまして、心より感謝申し上げる次第です。
東海大学医学部付属病院開業の1975年以来、東海大学小児科学教室は神奈川県西部の小児医療の中心的存在として長く歴史を刻んでまいりました。当初から、骨髄移植を柱とした小児血液疾患の治療技術は卓越したものでしたが、何より、各領域のcommon diseasesから難治疾患まで、1次、2次、3次の医療施設が縦横に連携し、途切れることなく、子どもたちに最先端の医療を提供できたことは誇らしいことと思われます。
本教室が小児疾患の基礎研究、臨床研究の分野においても、次第に活動の場を広げていることは周知の事実ではありますが、折悪しく、只今は新型コロナウイルス感染の第5波の猛威の中にあります。これまでと異なり、小児から20代、30代という若い世代の感染者の増加が著しいと報道されていますので、我々、小児科医にとりまして、まさに正念場と言わざるを得ません。
このような時にこそ、同窓会を再認識していただければと思います。同窓会の主たる役割として、会員の皆様の絆を深めることが考えられますから、今こそ、同じ教室で研鑽したもの同士が、年齢に関係なく、交流を深めることは望ましいことではないでしょうか。実際のコミュニケーションの場として、年に1回、会員の交歓会が開催され、同窓会誌も愛読されてまいりましたが、ポスト・コロナ社会の展開を考えるに、今後はWEBによる親睦の場等も提供できればと思っています。
さらに、小児科学教室には若手医師が多く所属するため、彼ら・彼女らをサポートすることも望むところです。同窓会寄附金の有効利用を通じて、陰日向なく、応援したいと思います。これから始めようとする新しい取り組みなども、ご一緒に議論できればと楽しいのではとも考えています。
いずれにしましても、コロナ禍による急激なリモート化の波を考慮して、柔軟、かつ、有意義な活動ができればと思います。東海大学医学部の小児科学教室は、今後、ますます発展してまいります。これも、黎明期から教室を支えてこられた数多くの先生方のご尽力の賜物と思われますが、小児科同窓会もまた、並走していく所存です。今後とも、良き連携をお願い申し上げます。
2021年9月吉日
東海大学医学部小児科同窓会会長 望月博之